発達障害関連

『発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」』を読んだ感想。

我が家の娘・リルは、不注意優勢型ADHDとASDの特性を持つ小学生女子なのですが、あと数年で思春期を迎えるということもあり、早めに必要な知識を学んでおきたいなと思っていました。

そこで、『発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」』という書籍を読んでみたのですが、とても良い内容でしたので、自分なりの感想をまとめてみました。

第1章 診断は支援のための第1歩

子供の発達が気になるけどどうしたらいいの?と悩んでいる段階の保護者の方にとって大事なことが、簡潔にわかりやすくまとめてあります。

たぶん、誰でも最初は、「何が分からないかが分からない」と思うのですが、その分からないだろうと思われることを説明してくれている感じです。

発達障害っ子には早期療育が効果的と言われていますが、この章を読めば、どうして効果的なのかがわかると思います。

第2章 親の行動もわが子の未来を左右する

発達障害による問題行動は、変えようのない部分と変えられる部分があるということが図でわかりやすく示されています。変えられる部分に対してアプローチしていくことが必要だということがよく分かりますね。まずこれが分かるだけでも、療育の方向性を誤ることがなくなるのではないかと思います。

褒め方、叱り方、親自身の怒りのコントロールの仕方なども的確に説明してくださっているので、とても参考になると思います。

我が家の娘・リルはADHDゆえに報酬系が弱く、「ご褒美」「褒める」が通じるまでに何年もかかったのですが、“「褒められる」が理解できない子がいる”ということもこの章には書かれていて、もっと早くこれを教えてもらいたかったなあと思いました。

また、“発達障害の女の子は、全体の2割と少なく、仲間を見つけるのも簡単なことではない”“親子ともども「女の子の仲間」を見つけておくことは、心の健康を保つ上でもとても重要”と、私が常々思っていたことがズバリ明記されていて、わかりみが深かったです。

やはり、定型の女の子は発達レベルが高く、定型の女の子のママと悩みを共有し合うのは難しいなあと日々感じています。発達障害の女の子のママ同士、つながりを持っておくことは必要ですね。

第3章 社会から愛されるために必要なこと

「発達障害の特性は子どもによってひとりひとり違うので、療育方法も子どもによって合う合わないがある」ということはこのブログの端々で語ってきましたが、この章ではその子どもに合った療育方法を行うためのポイントについて説明されています。療育の効果を判断するのには時間がかかるので、できるだけ子どもに合った適切な療育方法を行うことが重要ですね。

また、“パニック”、“マイナス発言”といった、発達障害っ子にあるあるな困りごとへの対応方法も具体的に説明されていて参考になると思います。

発達障害っ子の“自己肯定感の低さ”についても述べられていましたが、これはうちのリルも低いと感じます。まわりからの評価ももちろん要因として大きいですが、娘の場合は「ASDの完璧主義」「うつ傾向」といった特性も関係していると思います。

「私は私のままでいていいの?」とリルに聞かれたことがあり、「もちろんそのままでいいよ!リルがいてくれるだけでお母さんは嬉しいよ!」と答えましたが、こういうことは聞かれなくても日常的に伝えることが必要だなあと思いました。

第4章 選択肢が多いほどよい学校選び

学校選びのポイントや客観的に決める方法などが簡潔にまとめられているので、これから学校を選ぶ保護者の方にはとても参考になると思います。

友達でなく仲間を作るという考え方は一理あるなと思いました。
私も常々、“ママ友”は“友達”ではないよなあと思ってたんですが、育児をしている“仲間”と捉えるととてもしっくりきました。

習い事など、学校以外にも活動の場を広げて“仲間”を作っておくことが大事だということですね。

第5章 女の子に必要な「学び」

身だしなみや生理など、女の子ママが知っておくべき知識が盛りだくさんです。

まだ思春期の来ていない低学年のうちに読んでおいて良かったと思いました!!

一応、私と一緒にお風呂に入っていた時に、血が出る日があるということやナプキンを付けることなどはリルも見て知っているので、生理のことは教えやすいですね。
(思えば、私は子供のころ一度も母親とお風呂に入ったことがなかったので、予備知識ゼロでした😓)

オシャレについては、物心つく前から意識させるようにしていたのが良かったなと思いました。
小1の今では、服も自分でコーディネイトできるようになりましたし、髪の毛も一つ結び・二つ結び・前髪アレンジくらいなら自分でできるようになりました。

“プライベートゾーン”は今からでも教えられそうなので、折を見て教えたいと思います。

この章で一番ハッとさせられたことは、生理が始まる前にかかりつけの産婦人科を見つけておくというということです。
妊娠するまで産婦人科に行ったことがなかった私としては、そういう発想がなかったので目からウロコでした。
たしかに、産婦人科に行くのって結構ハードルが高い気がするので、相談したいと思った時に抵抗なく行けるようにしておくのは良いことだなと思いました。

第6章 療育支援Q&A

保護者からの相談に対する答えをまとめたコーナーです。
どれも、療育をしている上でよく直面する悩み事ばかりなので、参考になると思います。

「なんでもすぐ触りに行きます」の対応方法は、私も似たような問題に直面して対応した経験があります。

うちの場合は、「そこらへんに置いてある紙に勝手に絵を描く」時期があったのですが、描いても良い紙とダメな紙があるので、描いていいかどうかをまず聞いて確認してから描くように教えました。
それからは描いていいかどうか聞いてから描くようになり、それを繰り返すうちに、描いたらダメな紙が判断できるようになりました。

まとめ

タイトルに「発達障害の女の子のお母さんが〜」とありますが、第5章以外は男女関係ない内容が大半だったので、発達障害の男の子のお母さんが読んでも損はないというか、普通に療育本としておすすめです。

発達障害の女の子のお母さんには是非“早めに”読んでおいて欲しいなと思います!

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