発達障害関連

感覚過敏が治るまでの道のりを時系列にまとめました。相乗効果でお友達とのコミュニケーション能力もUP!

前回の記事では、感覚過敏(聴覚過敏と視覚過敏)が治っていると確信したエピソードをお伝えしました。

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今回は、その感覚過敏が治るに至るまでの苦難の道のりを語っていきたいと思います。

感覚過敏と診断されるまでの苦悩。

感覚過敏と診断されるまでは、とにかく「どうして??」と思う場面が多くありました。

診断されてから思い返すと、それらはすべて「感覚過敏だったから」ということがわかりました。

感覚過敏と気付くまでの記事でも少し触れましたが、まずその具体的なエピソードからお話したいと思います。

ささいな物音にも敏感な赤ちゃん

聴覚過敏の兆候は、赤ちゃんの頃からすでに現れていました。

リルをリビングの布団にお昼寝させていた時、コップを置く音や戸を閉める音など、ほとんど音が立たないようにそーっと気をつけていたにもかかわらず、その微かな物音で目が覚めて泣くのです。

これ以上音を立てないようにすることは無理だと思ったので、お昼寝している間は常にCDで音楽を流して物音をかき消すという逆の発想で対処してました。

ただ、夜寝る時はCDをかけるわけにもいかず…パッパが帰ってきた時の物音や話し声で起きることがあり、寝かしつけ直すのが大変でしたね💧

人の多い場所でぐったりしてしまう。

外に連れ出すようになってからは、聴覚過敏に加えて視覚過敏の兆候も出現しました。

児童館、遊園地、療育園、デパートetc・・・

とにかく人が多くてザワザワしているところでは、ぼーっとしてしまって、話しかけてもなかなか反応がありませんでした。

今だからわかりますが、聴覚的にもたくさんの声が、視覚的にもたくさんの物が、区別されることなく頭に入ってくるので、それだけで頭の中がいっぱいになってしまうんですね。。。

でも、当時は原因がわからなかったので、なんでたいして運動もしてないのにすぐに疲れてぐったりしてしまうの??と悩んでいました。

人の多い場所で頭を使う作業ができない。

頭の中が聴覚情報と視覚情報でいっぱいになってしまうために、頭を使って考えることも困難になります。

児童館や療育園では、いっぱいおもちゃがあるにもかかわらず、リルはすぐに「絵本読んで」と言ってくるので、よっぽど絵本が好きなのかなと思っていました。

ですが、読んでと言うわりには、読んでやっても上の空で全然聞かないので、当時は本当に不可解でした。。。

感覚過敏と知ってからは、

「おもちゃで遊ぶのは頭を使う行為なので難しい」

→「絵本を読んでもらうという、頭を使わない行為を求める」

→「でも聴覚過敏&視覚過敏なので、結局、絵本を読んでもらっても聞けない」

という状態だったのだと分かりました。
 
 
頭を使う作業ができないので、「絵を描く」「工作をする」といった作業もまともにできませんでした。

家ではあんなにお絵かき・工作が得意なのに、その能力を外で発揮できないのがもどかしくてならなかったです。

ここで、百聞は一見に如かずということで、家と外での絵の違いをお見せしたいと思います。

↓家で描いた絵(3歳)



↓外で描いた絵(3歳)




※1・2枚目は幼稚園で描いた絵、3枚目は親子イベントのワークショップで描いたお皿

外で描いた絵は、全然絵を描くことに意識が向いていないのがよくわかると思います。
ワークショップのはパッパが横で声かけしてたので、かろうじて目と口が描けてます・・・

家で生き生きとお絵かきしている姿を見ているだけに、外で描いた絵を見るといたたまれない気持ちになりました。

 

聴覚過敏・視覚過敏と診断される。

転院をきっかけに聴覚過敏・視覚過敏が発覚

療育園でも、通院していた療育センターでも、リルの感覚過敏を指摘されることはありませんでした。

そこでなんとなく行き詰まりを感じたため、4歳半を過ぎた頃、療育園と療育センターに通うのをやめることにしました。

療育園をやめた理由は、行ってもボーッとしていることが多く、幼稚園を休んでまで行く意義を感じられなかったためで、療育センターをやめた理由は、先生が何のアドバイスもくれず、何のために通院しているのかわからなかったためなのですが、結果的にこの判断が正解だったのです。

療育センターをやめて、新しく見つけた通院先は、“児童精神科”のクリニックでした。

そこに転院してやっと、リルに聴覚過敏と視覚過敏があることを教えてもらえたのです。

治る人と治らない人がいるという事実。

クリニックの先生の言うには、

先生
先生
聴覚過敏は、成長して治る子もいます。でも、治らない子もいるので、リルさんが治るかどうかは時が経ってみないとわかりません。

とのこと。

聴覚過敏は治る人と治らない人がいる・・・。治った人はどうやって治ったんだろう??

と、疑問に思ったので先生に聞いてみましたが、先生もそういう事実を見てきただけでハッキリとした理由は分からず、「たぶん慣れてきて平気になるのでは?」としか考えようがないみたいでした。

私も感覚過敏についてネットで調べてみたり本を探して読んでみたりしたのですが、やっぱり分かりませんでした。

遠くの音まで拾ってしまう。

当時はリルもだいぶ話せるようになっていたので、本人の証言により、ずいぶん遠くの音まで拾っていることがわかりました。

うちのマンションはそこそこ防音がしっかりしているので、窓を閉めていれば他の部屋のしゃべり声やテレビの音などは全然聞こえません。

しかし、ある時、リルがこんなことを言いだしました。

あ、ガラピコプーの声が聞こえる〜。
え?お母さんには全然聞こえないけど・・・。
お父さんにも全然聞こえないよ。

まさかと思って時計を見たら、8時過ぎ・・・ガラピコプーを放送している時間です!

あわててテレビをつけてみたら、本当にガラピコプーを放送していました😱

下の部屋に同い年の子が住んでいるので、その子が見ているのが聞こえたようです💦

我が家ではテレビは全部録画して見せていて生では見せたことがなく、リルはどの番組をいつ放送しているのか知らなかったので、本当に聞こえていたようです。
 
 
他にも、お風呂に入っている時にリルが「玄関のインターホンが鳴った」と言うので、お風呂から出たあとに玄関の郵便受けをチェックすると、宅配便の不在票が入っていたということも何回かありました。

インターホンはリビングにつながっているので、私もパッパもお風呂の中でインターホンの音が聞こえたことは一度もありません💧

これだけ遠くの音まで際限なく拾ってしまってたら、そりゃあ頭の中いっぱいになって疲れるはずだわ・・・。特に運動とかしなくても疲れる理由がわかったわ。

イヤーマフの効果と問題点

先生からは、聴覚過敏の対策として、イヤーマフの使用をすすめられたので、4歳の終わり頃からイヤーマフを使い始めました。

イヤーマフは完全に防音はされませんが、つけていない時よりはだいぶ音が軽減されるようで、ざわざわした場所でも集中して絵を描いたりすることができるようになりました。

↓幼稚園でイヤーマフを付けて描いた絵(5歳)


ただ、問題があって、イヤーマフで聴覚過敏は軽減できても、視覚過敏は防げないということです。

つまり、物がたくさんあったり、人がたくさんいて動き回ったりしている場所だと、イヤーマフをしていても効果がないのです。。。

 

本で学んだ感覚過敏の治療法を実践してみた。

今年の9月頃、新しく感覚過敏の本が出ているのに気付きました。

診断された頃にも探したのですが、感覚過敏について書かれた本は本当に少なく、とにかく情報を得たかった私はすぐに購入して読みました。

『感覚過敏は治りますか?』というタイトルの本です。

本編は、「理論編」「実践編」の2部構成になっています。

理論編では、今まで謎だった、“なぜ治る人と治らない人がいるのか?”という点について語られており、説得力を感じる内容でした。

要点をまとめると、感覚過敏も発達の遅れの一つであるので、“慣れるさせる”ものではなく“育てる”ものだということです。

聴覚過敏の場合だと、好きな音を聴いて聴覚を育てるのがいいとのことだったので、ちょうどイヤーマフを嫌がって付けてくれなかったのもあって、外出先ではヘッドホンで音楽を聴かせるようにしました。

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また、体はつながっているので、聴覚だからと言って耳だけに働きかけようとするのではなく、耳につながる他の器官にも働きかけることが有効とのことで、実践編にはその身体アプローチの方法が各感覚過敏ごとに紹介されていました。

リルには前述の通り、聴覚過敏と視覚過敏がありますが、視覚過敏は聴覚過敏から来るとのことなので、聴覚過敏に対する身体アプローチを実践しました。

いろいろな方法が載っていたのですが、これはリルに関係ありそうかな?と思う身体アプローチを5つチョイスして、寝る前に毎日やりました。

どれもびっくりするほど簡単な方法なので、10分くらいでできてしまいます。

あまりに簡単すぎて、本当にこんなんで効果あるのかな?と半信半疑だったのですが、これをやると寝つきが良くなるという別のメリットもあったので、まあ、効かなくてもこれはこれでありがたいわ〜と思いながらやってました😅

 

実践を始めてから治るまでの様子

実践を始めたのは、9月20日頃なのですが、その直前に行った幼稚園のバザーでは、やはり聴覚過敏と視覚過敏でぼーっとしており、お友達ともまったく会話できませんでした💦

そんな状態から治るまでの過程を、時系列で記していきたいと思います。

10月1日 こどもの国

この日は都民の日でお休みだったので、埼玉のこどもの国へ連れて行きました。

小学生が遊べるスペースは図書コーナーだけだったので、絵本を読んだり塗り絵をやったりして遊びました。

平日だったので人は少なめだったのですが、すぐに他のテーブルにいる子に注意がいってしまって、自分の作業に集中するのは難しいようでした。

この日はまだ全然効果が出ていなかったですね。

10月15日 アソボーノ

学校がお休みだったので、アソボーノに行ってきました。

開館前の列に並んでいる時と昼食の時はヘッドホンを使用しましたが、中で遊ぶ時はリルの方から「いらない」と言ってヘッドホンを外し、何も付けないで遊びました。

アソボーノには今までにも何度か行ったのですが、今までよりも集中して遊べていました。

この日から少し効果が出てきたと感じ始めました。

11月1日 としまえん

学校がお休みだったので、としまえんに行ってきました。

遊園地は、5月にもあらかわ遊園に行きましたが、その時は人が多くなってくると感覚過敏で青ざめて会話もできなくなってしまったので、12時には帰宅せざるをえなくなりました。

しかし、この日は列に並ぶ時もヘッドホンなしでまったく平気な様子!!

会話も普通にできるし、今までは視覚過敏がひどくてまともに遊べなかった複合遊具のあるスペースにも、自分から入りたいと言って遊びました。

結局、疲れ知らずで、15時半まで遊んで帰りました。

この日にはもう、効果があらわれていると実感しました!!

11月21日 体操教室

リルは年中の頃から体操教室に通っています。

体操教室では、レッスンが終わった後、次のクラスのレッスンが始まるまでの間、教室の備品を自由に使って遊ぶことができます。(先生も一緒に遊んでくれます)

でも、リルはいつも全然遊ぼうとせず、教室の端の保護者スペースに座って、みんなが遊ぶ姿をボーッと眺めるのみでした。

せっかくお友達が遊ぼうと声をかけくれても、ボーッとして反応があまりないので、お友達もあきらめて離れてしまうし、私が「お友達と遊んでくれば?」と声をかけても、かたくなに遊ぼうとしませんでした。

いつもそんな状態で過ごしてきた2年間でしたが・・・なんと、この日は、お友達に遊ぼうと声をかけられたら、喜んでお友達の輪の中に入って行ったのです!!!

しかも、みんなはしゃぎまわってうるさい中でも、ボーッとすることなく、お友達と会話しながら遊ぶという信じられない光景を目にしました。。。

今まで遊ぼうとしなかったのは、聴覚過敏と視覚過敏のせいで遊べなかっただけなんだ・・・本当は遊びたかったんだな・・・と気付きました。

12月3日 東京おもちゃ美術館

学校がお休みだったので、東京おもちゃ美術館に行ってきました。

ここでは、ワークショップでも集中して作業することができ、ごちゃごちゃした部屋でも集中して遊ぶことができたので、完全にカクテルパーティ効果があらわれていると実感しました。

この日、感覚過敏が治っていることを確信しました!

12月12日 体操教室

11/21以来、安定してレッスン後にお友達と遊べるようになりましたが、この日さらに驚く変化がありました。

“自分からお友達に声をかける”ということが今までまったくできなかったリルが、

Kくんが鬼ごっこやろうって言ってたよ。Sくんも一緒にやろうよ!

と、Sくんに声をかけていたのです!!!

視覚過敏がなくなったことで周りの様子がクリアに見えるようになり、聴覚過敏がなくなったことでお友達との会話もスムーズになったようです!

 

今回の実践で未検証な点

大人への効果

うちの場合は6歳児だったので、中高生や大人の場合はどのような効果が出るかわかりません。

本には大人の方でも効果があったと書かれています。

後天的な聴覚過敏への効果

聴覚過敏は後天的な人もいると聞きます。

リルの場合は先天的な聴覚過敏ですが、後天的な場合でも効果があるのかどうかはわかりません。

本にも触れられていないので、やってみないとわからないですね。

触覚過敏・味覚過敏・嗅覚過敏への効果

うちの場合は聴覚過敏と視覚過敏だったので、その他の過敏については未検証です。

本には実践方法が書かれていますので、興味のある方は読んでみてください。

一度治ったらもう実践をやめても大丈夫なのか?

リルがワークを気に入っているのと、寝つきが良くなって助かっているという理由で、治ったと確信してからもワークを続けています。

ですので、やめたらどうなるのかは未検証です。すみません💦

 

最後に

我が家のリルの感覚過敏が治るまでの道のりを時系列でまとめてみましたが、いかがでしたか?

生まれた時から苦しんできた感覚過敏でしたが、リルの場合は本で学んだ治療法を実践することで感覚過敏が消え、その相乗効果で、お友達とのコミュニケーション能力もUPしました。

感覚過敏で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです😊



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