冬休みはあまり宿題がなかったのですが、唯一手がかかった宿題は『書き初め』でした。
この書き初めの宿題ですが、冬休みに入る前に学校で一度練習をしたようで、宿題用の書き初め用紙と一緒に、その練習した用紙が封筒に入っていました。
その学校で練習した用紙には、先生の赤ペン修正が入っていたのですが、発達障害っ子のリルにはその赤ペン修正はまったくの無意味・・・というか、むしろ逆効果だったのです💧
今回は、字を書くのが苦手な発達障害っ子の字を上達させるのに、我が家で効果のあった方法をお伝えしたいと思います。
発達障害っ子が字を書くのが苦手な理由。
字を書くのが苦手と言うと思い浮かべるのが“書字障害”ですが、書字障害じゃなくても字を書くのが苦手な発達障害っ子もいます。
我が家のリルが字を書くのが苦手な理由は、
①字を書くのがめんどくさくて雑になってしまう。
②お手本を注意深く見ないので、自己流で書いてしまう。
という、まさにADHDの特性によるものでした💧
赤ペン修正はなぜ逆効果だったのか?
ひらがなや漢字の練習の時もそうでしたが、先生に結構きびしく赤ペン修正を入れられるんですよね。
今回の書き初めの練習でも、こんな感じで赤ペン修正が入っていました。
こういう風に書くといいよ、というお手本のつもりで赤ペン修正が入れられているということは分かります。
・・・が! この修正指示を見て、はたしてリルは先生の修正指示通りに字を書けるようになったでしょうか?
答えは・・・NOです!!!
この赤ペン修正を見たリルの反応は、、、
というものでした。
つまり・・・
→きれいな字じゃないから直される。
→でも、どういう意図で直されているのか、修正指示を見ても推測することができない。
→上手に書けないから、書いてもどうせまた直される・・・と思って落ち込む。
というふうに、修正指示が無意味な上に、書いてもいつも直されるので自分は字が下手だと思って落ち込んでしまうという、負のスパイラルに陥ってしまっていたのです。。。
字を上達させるためにやったこと。
問題点を分析する。
先生の赤ペン修正を見てみると、以下のような状況の時に直されていました。
①文字が枠の中心からずれている。
②文字が枠にくっついていたり枠からはみ出したりしている。
③線の角度や長さのバランスが悪い。
つまり、このような点を直していけばよいということが分かります。
指導方法を考える。
そんなわけで、リルの字を上達させるために、私は次のようなステップで指導をしました。
①お手本と自分の字と、どこが違っているかを指差して注視させる。
(“注意深く見るのが苦手”というADHD特性に対する対処)
②なぜ違うのかを、言葉で論理的に説明する。
(“意図を推測するのが苦手”というASD特性に対する対処)
③②の説明を繰り返しながら、実際に書いてお手本を見せる。
(論理を動作に結びつける)
④書かせる。
⑤書いてみて難しい場合は、トレーシングペーパーでなぞらせて、手ぐせを付けさせる。
(手で感覚をつかませる)
ここで一番大事なのは、①と②です!
具体的な指導例
〈例1〉
そうして書き直したのがこちらです。真ん中になりました!
〈例2〉
そうして書き直したのがこちらです。うまく収まりました!
〈例3〉
そうして書き直したのがこちらです。うまくくっつきました!
まとめ
いかがでしたか?
字を書くのが苦手な発達障害っ子と言っても、そこにはいろいろな理由があり、我が家のリルはADHDの特性によるところが大きかったです。
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