先日、3学期に入って最初の授業参観がありました。
道徳の授業や、校長先生による「いじめについての講話」もあり、いろいろと考えさせられる授業内容でした。
そこで今回は、道徳の授業参観やいじめについての講話の様子をお伝えしつつ、アスペルガー(ASD)は人の気持ちがわからないのは本当なのか?という疑問についても考察してみたいと思います。
Contents
1時間目:道徳
今回も1時間目が始まる5分くらい前に行ったのですが、やっぱり一番乗りでした💧
1時間目は、入学して初めての道徳の授業参観。
道徳の教科書は学校に置きっぱなしで中身を見たことがないので、どんな内容なのか気になってたんですよね。
今回の道徳のテーマは「しんせつ」。
テキストの内容は、
自分より小さい動物にはいじわるをしていた狼が、自分より大きい熊に対しては媚びへつらって親切な対応をしたのだが、逆に熊に親切にしてもらったことによって、今まで小さい動物にいじわるをしていた自分を反省し、小さい動物に対しても親切にするようになる・・・
といった感じの内容でした。
狼・・・典型的な“スネ夫”タイプのいじめっ子ですね😅
授業では、「熊に親切にしてもらった時に狼はどんな気持ちになったか」「小さい動物にも親切にしてみて、狼はどんな気持ちになったか」という2点を道徳ノートに書きました。
常々感じてはいたのですが、“アスペルガー(ASD)は人の気持ちがわからない”と一般的に言われていますが、リルを見るとそんな感じはしないんですよね。
その理由に対して、次のような仮説を立ててみました。
仮説①
リルはADHDとASDの併発ではあるけれど、ADHD寄りだからではないか?
仮説②
ASDにも、人の気持ちがわかるタイプと人の気持ちがわからないタイプが存在するのではないか?
仮説③
私はリルが小さい頃から、できるだけ「心」を描いた絵本を選ぶようにし、この場面ではキャラクターがどういう気持ちなのかということをその都度説明しながら読み聞かせしていたので、その効果が現れたのではないか?
仮説①や②が正しいとしたら、生まれつきの性質でどうしようもない感がありますが、仮説③が正しいとしたら、療育の効果ですよね。
私にはどれが正解か、はたまた他に理由があるのかは分かりませんが、③の可能性がゼロでない限りは、やってみる価値があるのではないかなあと思います。
キャラクターの気持ちを説明する時のポイントとしては、「プレゼントをもらって嬉しそうな表情をしているね」「おばけが怖くておびえた表情をしているね」といった感じで、キャラクターの表情を指差して注目させ、表情とセットで説明することです。(表情から気持ちを読み取る訓練のつもりでやってました)
休み時間
休み時間になると、黒板係の子が黒板を消し始めました。
と、黒板消しをやっていたHちゃんに呼ばれて、いそいそと黒板を消しに行きました💧
Hちゃんはご丁寧にリルが消せる分量だけ残してくれてて、やることが先生レベル・・・😅
2時間目:生活
今回の生活のテーマは「むかしあそび」。
前半は自分たちで作ったかるたで遊ぶ、後半は好きな昔あそびを選んで名人を目指す、という内容でした。
前半:自作かるたで遊ぶ
かるたの場札を机に並べる作業をみんなで始めたのですが・・・リルはあさっての方向を見ていて、作業に協力する様子ナシ!!😱
1回目は手札を読む側だったのですが、2回目は場札を取る側に。
予想はしてましたが、処理速度が最凹のリルは、お友達のスピードにまったく付いていけず、結局2枚しか取れませんでした💦
後半:昔あそびで名人を目指す
昔あそびのおもちゃは、かるた、コマ、お手玉、けん玉、あやとりの5つが用意されていました。
せっかく隣の席のTちゃんが一緒にコマで遊ぼうとしてくれていたのですが・・・リルは黙々とあやとり!😱
結局、リルが一緒に遊んでくれないので、Tちゃんは他の子のところに行ってしまいました💧
先生もかるたをやっていたグループに誘ってくれたのですが、あやとりがいいと言って拒否!
名人になるには“ふたりあやとり”をクリアしないといけないというのですが、誰もあやとりをやっている子がいなくてどうしたものかと思っていたところ、途中からMちゃんがあやとりの本を開いてあやとりを始めたのを、私が目ざとく発見!
すかさず「Mちゃんがあやとりの本開いてるから一緒にやっておいで!」と声かけしたところ、無事にMちゃんと一緒にふたりあやとりをすることができました!😊✨
中休み
みんながさっさと外に遊びに行ってしまった中、リルがなにやら悲しそうな表情で突っ立っていたのでどうしたのか聞いてみると・・・
“自分から遊びの輪に入れるようになってほしい”と、1学期の最初に特別支援教室の先生へ要望を出しておいたのですが、まだまだ無理なようです💧
ADHD疑いのSちゃんもやっぱり輪に入れないのか(?)教室に残ってたので、担任の先生が一緒に外に連れ出してくれました。(ありがたや・・・😭)
窓から校庭を見てみると、先生が外にいたお友達も誘って長縄飛びで遊んでいました。
リルは運動苦手なんですが・・・長縄だけはおばあちゃん家に行くたびに特訓してもらっていたので軽々と飛んでました!
先生はきっと、「なんで長縄だけ上手いんだろう・・・」と疑問に思ったことと思います😅
3時間目:いじめについての講話
3時間目は道徳の特別授業ということで、校長先生による「いじめについての講話」がありました。
最初は子ども向けに分かりやすくお話しして、途中で子どもたちを退場させた後、保護者向けにお話しをしました。
いじめの定義
いろいろな行動を書いたカードをスライドで表示し、「いじめ」なのか「いじわる」なのかを子どもたちに質問しました。
みんながはっきりと「いじめ」と答えるものもあれば、意見がバラバラなものもありました。
いじめたつもりはなくても、いじめと捉えられてしまう場合もあるということを知って驚いていたようです。
いじめの4重構造
いじめは次のような4重構造になっているということを、図で示しながら説明しました。
①いじめている子(加害者)
②いじめられている子(被害者)
③はやし立てている子たち(観衆)
④ただ見ている子たち(傍観者)
ここでも、ただ見ているだけでもいじめになってしまうということを知って驚いていました。
いじめに対する取り組み
ここから保護者向けのお話しになりますが、これについては先日twitterにツイートしたところ、かなり反響がありました。
校長先生による、いじめについての講話もあったんだけど、「いじめがゼロということはありえません」ときっぱり言い切り、いじめに対してこういう取り組みをしてますと具体的に説明してくれたので安心した。
そう。いじめは「ある」ということを先生が心に留めておかなくてはいけない。— まあや@ADHD+ASD娘 療育中 (@rirumama01) January 19, 2019
いじめが分かった場合の対応としては、
①最初に被害者の子の話を聞く。
②加害者の子の話を聞く。
③話の内容に応じて、被害者の子・加害者の子を交えて指導するべきか、加害者の子だけ別室で指導するべきかを判断して指導する。
④子どもが帰宅する前に、担任が保護者に電話で内容を伝える。(子どもが学校では話さなかったことを家で話した場合、学校に相談できるようにするため)
といった流れで対応しているそうです。
こうやって具体的に説明していただると安心できますね!
被害者の子から相談されて発覚することが多いとのことで、子どもたちも先生を信頼しているんだなと思いました。
他にも、定期的にアンケートを実施して、いじめ調査を行なっているそうです。
お帰りの支度
毎度のことですが、安定の遅さです・・・みんなが終わった頃にランドセルを取りに行くっていうね・・・(Sちゃんもだけど💧)
いつまでたってもランドセルに荷物が入れられないので、やっぱり先生が手伝ってくれてました〜💦
まとめ
今回は、道徳の授業参観やいじめについての講話の様子をお伝えしつつ、アスペルガー(ASD)は人の気持ちがわからないのは本当なのかどうか考察してみましたが、いかがでしたか?
おそらく、アスペルガー(ASD)の中に、極度に人の気持ちがわからない人が一定数存在するために、“アスペルガー(ASD)は人の気持ちがわからない”と言われているのでしょう。
しかし、少なくとも、うちのリルに関しては人の気持ちがわからないということはないので、ひとくちにアスペルガー(ASD)といっても、人の気持ちがわかるかどうかは個人によるのではないでしょうか。
↓姉妹ブログのこちらの記事も参考にどうぞ!
『人の気持ちがわからないと言われた人が意識すべき3つのポイント。』
人の気持ちがわからないと悩んでいませんか? この記事では、人の気持ちを傷つけずに話すために必要なことをお伝えします。
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