発達障害関連

知的障害のない発達障害っ子の就学問題。普通級?支援級?

前回は幼稚園選びについての記事を書きましたが、今回は小学校選びについてまとめてみたいと思います。

我が家のリルは知的障害のない発達障害っ子のため、この記事では、知的障害のない発達障害っ子の場合の就学問題についてお話ししていきますね。

知的障害かどうかはどうやって判断するの?

発達検査をして、IQが70未満だった場合に知的障害と判断されます。

発達検査にはいろいろ種類がありますが、「田中ビネー」「WISC」「K式」あたりがメジャーですね。

療育センターや児童精神科などに通院していれば、そちらで受けることができます。
通院していない場合は、役所に問い合わせれば、どこで受けられるか教えてもらえると思います。
 
 
リルはK式を3回、WISCを1回受けましたが、受けてみて感じたのは、発達検査の種類や本人の調子によってIQには誤差が出るのではないかということです。

IQ69だから知的障害だ、とは言い切れない部分もあると思います。

ちゃんと判断するには、定期的に検査をして、長い目で判断することが必要かなあと、個人的には思いますね。

 

就学ルートの選択肢

知的障害があるかどうかで、就学ルートの選択肢は変わってきます。

知的障害のない発達障害っ子の場合は、以下のような就学ルートが考えられます。

①普通級に在籍

②普通級に在籍+特別支援教室(通級)に通う

③情緒の特別支援学級(支援級)に在籍+普通級と交流

①普通級に在籍

グレーゾーンの子など、障害の程度が軽い子の場合は、とりあえず普通級に入れて様子を見ることが多いです。

学年が進むにつれて問題が出てきて②③へ移行する場合もあります。

②普通級に在籍+特別支援教室に通う

通常は普通級で過ごし、週に数時間、学校内にある特別支援教室(通級)に通います。
(この時間数は自治体によって違います。)

特別支援教室(通級)では、少人数でコミュニケーションのトレーニングをしたり、個別で苦手なスキルをトレーニングしたりします。

③情緒の特別支援学級(支援級)に在籍+普通級と交流

通常は支援級で過ごしますが、給食や休み時間など、普通級の子と交流する機会もあります。

支援級は定員が8名と少人数なので、個人個人の発達に合わせた指導を行ってもらえます。

ただ、自治体格差があって、情緒の支援級がある地域とない地域があります。

 

我が家の取った選択は?

うちの区には、残念なことに情緒の支援級がありません!
つまり、知的障害のない子は支援級に入ることができず、強制的に普通級に入ることになります。

そんなわけで、リルは普通級に在籍しながら特別支援教室(通級)に通うルートを選択しました。
 
 
支援教室に通わせようと思った最大の理由は、「お友達と上手くコミュニケーションを取れるようになって欲しい」ということです。

幼稚園の時は親同士で連絡しあってお友達と遊ばせていましたが、小学校ではお友達と遊ぼうと思ったら自分でコミュニケーションをとらないといけません。

自分からお友達に話しかけられないリルにとってはハードルが高すぎるので、支援教室でコミュニケーションスキルを身につけてもらいたいと思ったわけです。
 
 
現在、週2時間、支援教室に通っていますが、リルは支援教室が大好きで、楽しく通えています。
支援教室の時間外も、先生が普通級での様子を観察してくださるので、担任の先生では気づかないようなところも見てくれてとても助かっています!

支援教室の様子については別記事で書いていますので、こちらもぜひ参考にしていただければと思います。

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就学までの流れ

自治体によって違うと思いますが、うちの場合はこのような流れでした。

6月 就学相談の申し込み

7月 就学相談

10月 行動観察

2月 特別支援教室の受け入れ可否の通知

就学相談の申し込み

10時から電話受付とのことだったのですが、10時にかけてもさっぱり繋がらず・・・
諦めて昼過ぎにかけたらあっさり繋がりました(^_^;)

就学相談

相談員の方が2名おり、一人の方がリルに簡単な検査をしている間、私はもう一人の方に対応してもらいながら書類の記入をしました。

書類に記入することが多かったので、リルにどんな検査をしているのか見る余裕は全然ナシ・・・

この時に、発達検査の結果を提出して、知的障害があるかどうかのチェックをされました。
その後、支援教室を利用したいということを伝え、行動観察の申し込みをしました。

行動観察

まず控え室に集合したのですが、早めに着いたので、リルは絵本を見ながら待っていました。

集まっていた子は予想通りほぼ男の子でしたが、意外と多動っぽい子はいなかったですねー。
一人だけ女の子がいたのですが、かなりキレやすい子みたいで、ママ大変そうだなあと思いました😓

集合時間になっても来ない人が2人もいたのですが、時間が来たので係の人が説明を始めました。

《説明の内容》
・子どもだけ別室に移動し、出された課題に対しての行動を係の人が観察する。
・別室に行って戻ってくるまで、子供一人に対して係の人が一人付いてペアで行動する。
・保護者は外出しても良いが、終了時間の10分前までに控え室に戻ってくること。

行動観察の様子を見ることはできなかったので、何をやったのかは謎なんですが、リルに聞いてみたところ、「間違い探しをやった」という情報だけはかろうじて聞き出せました😅

特別支援教室の受け入れ可否の通知

かなり遅いですが、2月の中旬頃にやっと通知が来ました。

せめて1月中には知らせて欲しいところですが、役所ってホントなんでも時間かかりますよね・・・

 

療育園に通っていた時のお友達の進路

参考までに、お友達の事例もお話ししたいと思います。

ADHDのA君の場合

リルの2つ上のA君は、カッとなりやすいADHDっ子。

最初は普通級のみで様子を見ていましたが、カッとなってお友達に手が出ることが多く、支援教室の申し込みをして1年生の2学期から通うようになりました。

支援教室はA君にとても合っていたようで、だいぶ落ち着いてきたようです💖

ASD(アスペルガー)のB君の場合

リルの1つ上のB君は、かなり神経質で、こだわりや不安感の強いアスペっ子。

普通級+特別支援教室でスタートしましたが、人数の多い普通級になじめず、入学後1ヶ月で、週2時間の支援教室にしか通えないという“ほぼ不登校”状態になってしまいました。

情緒の支援級がないため、普通級に通うしか選択できなかったB君ですが、支援級があれば少人数の環境でストレスなく学校に通えていたんじゃないかなあと思いました😥

うちの自治体の、知的障害のない発達障害っ子に対する理解度の低さにはゲンナリします。。。B君のような子のためにも、早急に情緒の支援級を設置して欲しいです。

ADHDのC君の場合

リルと同い年のC君は、多動で元気いっぱいのADHDっ子。
運動は得意ですが、お勉強は興味がなくてやる気が出ません。

特別支援教室に通うことを希望して自治体の就学相談を受けたものの、支援教室は利用できないと判定されてしまい、普通級のみでスタート。

入学後、なかなか先生の指示が理解できなくて主にお勉強面で困っているようなのですが、再び支援教室利用を希望して相談したものの、いっぱいで入れないと断られてしまいました。

学校によって支援教室に通う子の人数にかなり差があるようで、さきほどお話ししたB君は入学前に引越しをしたのですが、引越し前に住んでいた学区の小学校からは支援教室はいっぱいで入れないと言われていたそうです。

確実に支援教室を利用したい場合は、行きたい学校の利用状況を学校に問い合わせておいた方が良いかもしれません。
(リルの学校は運良く人数が少なかったので、余裕で入れました)

 

実際に小学校を見学しよう!

小学校では、月に1回程度、学校公開の日があり、誰でも自由に見学することができます。
通う候補となる小学校はすべて見学しておきましょう。

年長になってからだと進路を決めるまでにあまり見学できる日程がないので、できれば年中の頃から見ておくことをオススメします。

ただ、支援教室、支援級を見学したい場合は、問い合わせが必要になると思います。
(お友達は問い合わせをした上で、指定された日に見学に行っていました)
 
 
見学の時に忘れずにチェックしておいて欲しい場所は「トイレ」ですね。

リルの場合、トイレが暗い雰囲気だったり古い感じだったりすると入るのを嫌がるので、トイレの雰囲気は重視しました。

古い学校だと和式しかないってこともあるかもしれませんので、和式が苦手なお子さんの場合はそこも要チェックですね!

 

最後に

いかがでしたか?

自治体によっても学校によっても違う部分があり、実際に入学してみないとわからないことも多いですが、見学に行ってみたり、通学している子のママに評判を聞いてみたりと、事前にリサーチできることはしっかり調べておきましょう。

お子さんの特性に合った進路がうまく見つかるよう、応援しています!☺️

 

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